アイさくらクリニック 美容医療

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低用量タダラフィル持続療法

元々ダダラフィル(シアリス)は勃起不全(ED)や前立腺肥大症による排尿障害の改善を目的とした治療法ですが、アンチエイジング効果や認知症や心血管リスク軽減の効果も期待されています。

1日1回5mgを毎日同じ時間(就前が推奨)に水で服用します。継続的に服用することで血中濃度が安定し、自然な性機能の改善が期待できます。また、頻尿や残尿感、夜間尿などの排尿症状にも有効です。副作用としては頭痛、鼻づまり、背部痛、消化不良などが報告されており、軽度なものが多いですが、
硝酸薬(狭心症などの虚血性心疾患の治療に使用される血管拡張薬)を服用している方は併用禁忌となります。


【メリット】
ED治療効果の安定化
性行為の直前に薬を飲まなくてもよくなり、自然なタイミングで性生活が可能となります。
血管内皮機能の改善
毎日の持続的なPDE-5阻害で血流が安定的に改善し、認知症や心血管リスク低減が期待されます。
前立腺肥大(BPH)の症状改善
排尿障害や夜間頻尿を改善する効果があり、BPH治療薬としても正式に認可されています。
アンチエイジング効果の可能性
血流改善による全身の代謝促進、ミトコンドリア活性化が間接的なアンチエイジングにつながる可能性があります。
食事の影響を受けにくい
毎日服用なので食事とのタイミングを気にせず使えます(シアリス自体も食事影響が小さい)。


【デメリット】
① 副作用のリスク
頭痛、顔のほてり、鼻づまり、胃もたれ、筋肉痛。軽微ですが慢性的に出る場合もあります。
② 血圧低下リスク
特に高血圧治療薬や硝酸薬を使用中の場合、血圧低下によりめまいや立ちくらみを起こすことがあります。硝酸薬との併用は禁忌です(命に関わる血圧低下の恐れあり)。
③ 費用がかかる
保険適用外(自由診療)です(前立腺肥大症の方には保険適応になる場合があります)。 
④ 長期安全性(数年以上)に関する完全な安全性データはまだ限られていますが重大な副作用報告はありません。


参考文献
1:勃起不全の男性におけるタダラフィル5mgの1日1回投与の長期安全性と有効性
2:タダラフィル5mgの1日1回投与は下部尿路症状および勃起不全を改善する:系統的レビューおよびメタアナリシス
3:タダラフィルの長期投与は、心血管リスクが高まった男性の内皮機能を改善する
4:勃起不全および早漏の治療薬としてタダラフィル5mgを毎日服用した場合の短期および長期追跡調査結果
5:良性前立腺肥大症の下部尿路症状に対するタダラフィル5mgを1日1回12週間単剤投与する有効性と安全性:エビデンスに基づく分析
6:勃起不全でホスホジエステラーゼ5阻害薬未治療の男性における1日1回タダラフィル投与が治療満足度、心理社会的アウトカム、自発勃起、および内皮機能の指標に及ぼす影響